【新唐人日本2012年3月4日付ニュース】北京に隣接する河北省では最近、5,000あまりある農村の安定維持を図るため、2億5千万元を費やして、15,000人の幹部を各村に派遣。10月に控えた政権交替の安定を保証し、重大な集団事件を事前に防ぐためだそうです。
河北省は14の市と県、58の町、195の村が北京に隣接。河北省当局は長年の安定維持経験から、ある結論にたどり着いたそうです。つまり、“農村さえ押さえておけば、北京は無事”ということでした。
これには、ネットユーザーも黙っていられません。“安定維持は何のためだ?問題がなければ安定維持なんて必要ないだろうに。”
“15,000人もの幹部が大金をはたいて、10月末までには重大事件がなかったとしても、11月以降はどうするのか?”
こんな嘆きもあります。“2億5千万元あったら、希望小学校が何軒建つのか。安全なスクールバスが何台買える?15,000人もの人力資源に、送り迎えにも経費がかかる。結局は、人民のお金で人民を監督し、締め付けているのではないか。”
情報によると、河北省では1995年よりいわゆる北京の安定を守るための“護城河”プロジェクトを実施。今回は幹部らが派遣された村から陳情者が出た場合、関連の工作チームは模範に当選される資格を失う事になるそうです。
一方、ネットユーザーは、現在の安定維持はますます悪循環に陥り、維持すればするほど悪くなっていると指摘。
また、陳情を減らすには、大金をはたいて官僚が農村に行って安定維持するのではなく、官僚が自らの仕事を着実に、誠実に行いさえすれば、人民は陳情する必要がなくなるではないか、との指摘もあります。
また、こんな声もあります。“面子のために、一時的にこれだけの大金をはたく必要はあるのか?国と民の平安無事は、汚職官僚を厳しく裁き、人民に公平で公正、オープンな社会を与えることではないか。”
新唐人テレビがお伝えしました。
www.ntdtv.com/xtr/gb/2012/03/01/a666438.html. (中国語)